社民ようやく新体制、福島氏に反発で火種残る(読売新聞)

 社民党は27日夜、国会内で両院議員総会を開き、政審会長に阿部知子衆院議員を留任させ、国会対策委員長には新たに照屋寛徳衆院議員を充てるなどの人事を決めた。

 福島党首への反発などで迷走した新執行部体制はなんとか整ったが、党内には依然、火種がくすぶっている。

 執行部人事は24日の党大会で決まるはずだったが、阿部、照屋両氏が福島氏からの打診を固辞し、宙に浮いていた。福島氏と距離を置く阿部氏は、福島氏の党再建の取り組みを批判していた。沖縄県選出の照屋氏は、米軍普天間飛行場移設問題で「県外・国外移設」を強く求め、実現しない場合には連立離脱も視野に入れるべきだとしており、連立を重視する福島氏を「弱腰だ」と見ていた。

 この日の総会で、福島氏は「党運営への配慮が足りなかった」と、阿部氏ら不満を表明していた議員に謝罪した。そのうえで、「少ない人数だが、気持ちを合わせて力を発揮できるようにやっていきたい」と結束を呼び掛けた。これを受け、阿部、照屋両氏は人事を受け入れたが、阿部氏は「参院選の候補者の擁立が遅れている。このままでは大変なことになる」と福島氏の党運営を批判した。新執行部の任期は、2012年の党大会までの2年間となる。

 総会では、辻元清美国土交通副大臣を新設の「特命常任幹事」とし、三役と同等の権限を与えることも決まった。社民党は、改選3議席の倍増を参院選の目標に掲げており、知名度の高い辻元氏を「党の顔」としてアピールし、参院選での得票につなげる狙いだ。

 人事を巡る混乱の背景には、参院選が近づく中、党勢回復の道筋が見いだせない焦りがある。福島氏に批判的な議員からすれば、「連立を重視する福島氏の党運営では、独自性を発揮するのは難しい」というわけだ。逆に福島氏に近い議員は「連立を離れれば成果が上げられず、ますます苦しくなる」と主張する。

 他党からは「衆参で12人しかいないのに、主導権争いをしている場合か」と冷ややかな声も出ている。

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