土地疑惑、強制捜査 小沢氏「国民は理解」 政府・与党に緊張 (産経新聞)

 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる疑惑で、小沢氏の元秘書の石川知裕衆院議員の再聴取に続き、陸山会や小沢氏の個人事務所などが家宅捜索されたことを受け、政府・民主党内は異様な緊迫に包まれた。最高実力者である小沢氏はなお強気を貫くが、捜査のメスはジワジワと身辺に近づく。政権は再び大きく揺れ始めた。(佐々木美恵)

 小沢氏の個人事務所などの家宅捜索が始まった直後の13日午後6時45分、小沢氏は名古屋市内で開かれた愛知県連パーティーに満面の笑顔で現れた。

 壇上で小沢氏は何事もなかったかのように昨年の衆院選のお礼を述べ、政権交代の意義を強調。最後にこう切り出した。

 「私事(わたくしごと)で若干お詫びしたいと思います。私の政治団体のことで大変ご迷惑をかけました。しかし、私どもは法に触れるようなことをしたつもりはない。国民はそれを理解してくれている。ですからこそ私たちに政権を与えてくれたんじゃないですか!」

 4000人を超す支持者から拍手と歓声がわくと、小沢氏は満足そうな表情を浮かべたが、記者団の取材には一切応じず、JR名古屋駅に併設されたホテルに入った。

 小沢氏は地検の疑惑追及の動きに無関心を装い、ひらすら参院選の選挙対策に熱を入れている。13日も午前中から党本部で選対幹部と16日の党大会や、参院選候補について打ち合わせ。今後も国会日程をぬって全国行脚を行う方針だ。

 「ご機嫌うるわしく選挙準備をやっておられるようじゃないですか」

 13日午前。小沢氏と親しいベテラン議員が幹事長室を訪ねると、小沢氏は「おー、徹底的にやるぞ!」と相好を崩した。議員が12日にJR高崎駅で若い男が小沢氏に「山形に帰れ」と叫び拘束された騒ぎに触れ、「(小沢氏の選挙区は)岩手だとちゃんと教えるよう言っておく」と話すと、小沢氏は声をあげて笑ったという。

 だが、強気の表情とは裏腹に小沢氏は地検の捜査の行方に神経をとがらせているとも言われる。

 「こんなになっているなぁ…」。13日夕、新幹線で名古屋入りした小沢氏は、ホームの殺到した報道陣を見てつぶやいたという。

 石川氏の再聴取と同時に着手された一斉捜索に「小沢氏もただでは済まないのではないか」(民主中堅)と政府・与党で動揺は広がっているが、議員らは一様に沈黙を守り続ける。地検の捜査が不発に終われば「禊(みそ)ぎが済んだ」ことになり、小沢氏の政権支配がさらに強まる可能性もあるからだ。

 「何だか去年の春先の状況に似てきてないか」

 ある民主党中堅議員はこう声を潜めた。昨年3月に西松建設による偽装献金事件が浮上し、小沢氏が党代表を辞任するまで民主党の支持率はじりじり下がり続けたことが脳裏をよぎったのだろう。

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